2021年の #未来の言葉の日 によせて

「7月24日を『未来の言葉の日』にしよう」

 数日前にふと思い立ちました。


 どういうことかというと、第1章”未来の言葉”において、未羅と理葉が『9』と『0』に転生し、物語が動きはじめるのが、ぴったり一年前、2020年7月24日なのです。



 このとおり日付も本文中に記されています。ちなみにこの日付がその後の展開のキーになったりもします。


 未来の言葉はひと夏の物語でもあり、実はこのごろ夏がせまる中で「うわ、未来の言葉の季節がはじまる」とみょうにそわそわしていました。

 書籍自体の刊行は今年の1月。はじめて、この本は自分の季節をむかえることになります。


 しっかりとした本の重み、何度もめくるうち手になじんできて開きやすくなったページ、表紙にうつる二人。

 あらためてこの本を手にとってみていると、とてもいとおしい気持ちになります。

 ちょっと泣きそうですし、いまだに自分の本が「今、ここに」あるこの景色はやはり不思議です。そしてなにより、このいとおしい未羅や理葉たちの姿を本におさめられたこと、その幸福、罪悪、安らぎ、いろんな気持ちがいまだに混ざりつづけます。


 そういえば、最近は毎日写真に撮ってくださる方もいるそうで……


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 既に刊行から半年ほど経ちましたが、これからもこの本、そしてこの先の世瞬舎の本は、なにより出版社自身が末永く愛していき、何度も手にとってもらえる工夫をしていきたいです。

「未来の言葉の日」の制定(?)もそういった経緯からでした。


 その昔、山下達郎さんの『クリスマスイブ』という曲がありまして。

 クリスマスの時期になると各所で流れるのと、たくさんの人がもう一度聴きたいと思うのとで、毎年オリコンのCDランキングでものすごいランクアップを見せていて、その様子は情報番組などでも紹介されていました。


 未来の言葉も同じように、できるなら夏のたびに思い返してもらえて、新たに知ってもらえて、何年も愛される本になっていけたらいいな、と思っています。そして、そうであった今まで……既に手にとってくれた、読んでくださった方たちにも等しく感謝しています。


 もう一度、好きなページから時空の旅へ。いかがでしょうか。

 というのを毎年やっていきたいな。

 今日、僕もあらためて読みなおしてみますね。




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世瞬舎 Seishun-Sha

2020年に開設したちいさな出版社です。文芸書籍中心に制作、販売を行っています。名前の由来は「永遠と瞬間」。

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