『未来の言葉』折本制作中②

『未来の言葉』本編未収録章の折本化プロジェクト。

 折本とは、名前のとおり一枚の紙を折ってつくるちいさなかわいい本です。


 前回の進捗報告ではまだ表紙は真っ白でしたが、このとおり表紙絵のラフを描いてくださりました。デザイン担当の辰巳ろんさんは、いつも作品をじゅうぶん読み込んでくださった上、物語に沿う絵を提案いただけるので、とても信頼しています。

 この少年はだれでしょうか? 読んでからのお楽しみですね。

 上記のラフを上げていただいたのが一昨日くらいのことで、こちらからちょっと提案などさせていただきました。というのも、一番左(仮にA案とする)は、『未来の言葉』書籍とのデザイン統一性を持たせていてとても素晴らしいのですが、おおきく絵が見える真ん中(B案)も捨てがたいと思ったからです。そして更にC案にも捨てがたい要素があり、ぜんぶ乗せにはならぬけれども、どうにかこうにかできないか……と(笑)

 なかなか厄介なリクエストかもしれませんが、これもクライアントのだいじな役割。
 もちろんデザイナー様への敬意は払いつつ、言葉遣いにはとても気をつけているつもりですが。なにより、物語に近づく努力を惜しまない人たちと組めているのがおおきいです。こうして日々、作業はつづきます。


 ちなみに本日、さらに進捗を上げていただきました。


 かなり完成に近づいてきました。この本が日の下に、皿の上に表れる日もまた近く、ほんとうに楽しみです。

世瞬舎 Seishun-Sha

2020年に開設したちいさな出版社です。文芸書籍中心に制作、販売を行っています。名前の由来は「永遠と瞬間」。

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