汽笛の先(未来の言葉 2.5章折本) 販売開始と、これからについて

 以前の記事でネットプリント限定配布だった作品「汽笛の先」をオンラインショップBASEにて販売開始しました! ぜひ、手に取っていただきたいです。


 折本はどことなくふしぎです。こんなにちいさく、手軽につくれるのに、物語がそこにとじこめられています。扉を開ける瞬間のわくわくする気持ちも、そのまま本のようです。


 今回の折本制作、書籍設計・装丁は辰巳ろんさんに手がけていただきました。

 ろんさんのちいさなデザイン事務所「Tatsumi Design」では、折本制作の依頼を受け付けているそうです。実は先日、この折本プロジェクト第一号の作品を受けとりました。とても素敵なできあがりで、やはり折本の可能性を感じさせてくれました。


 翻って世瞬舎では、新しい動きを模索している只中であり、Twitterを閉鎖することも決めました。

 いつでも忘れないでいたいのは、自分がどうして出版社を立ち上げようと思ったのか、ということ。僕のような作家が小説を書きつづけていくための、ほとんど唯一の突破口として「出版社を立ち上げる」が、あったのだということです。

 やはり人間は未来を見通す力に乏しく、ついつい目先の利益や今までの実績を気にしてしまいます。それで成功する人もいるのでしょうが、そもそも僕はちがうのでした。ただ本がつくりたくて、小説を書きたくてやっている活動でした。


 と、織にふれて書き残しておきたいです。ひとつまちがえると念仏ですが、それが理念にもなると信じて。


 ちょっと長くなりましたが、今回紹介した折本と、これからの世瞬舎をよろしくお願いします。


世瞬舎 Seishun-Sha

2020年に開設したちいさな出版社です。文芸書籍中心に制作、販売を行っています。名前の由来は「永遠と瞬間」。

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