折本づくりに協力しました

お題「Bad collection」 書庫にある蒼勁の書もアルカディアからの便り継承せよ 感受性のため屈指の能書引き継いだ蒸気機関車は走る 冥邈からの言葉をコレクション明日は九重にも明滅す 他11首 いただいたお題から短歌を作る試みです。今回のお題提供は、神谷京介さん。 このお題から連想したのは、直球ですが、古い絵画のコレクションのこと。そこから、変わらないもの、変わってしまうもの。動かないものと、流れていくもの。そうした対比を考えて短歌にしてみました。 もしかしたら、短歌でもないのかもしれません。詩のようなものなのかもしれません。ともすると、詩でもないのかもしれません。この短歌自体がBadなcollectionなのかもしれません。でも、だとしたら、ここにある言葉たちはいったいなんなのでしょうか。 ちょっと意識して、普段あまり目にしないような言葉を選んだのは、言葉の意味の向こうに浮かぶものを、探るようにしてみたいと思ったからでした。劇的な何かを感じるわけではないのかもしれません。けれど、ときに静かに、言葉と意味と、言葉の連なりの向こうに見える景色を掴もうとしてみるのはどうだろう。そんな